ジェンダー平等を実現するために
ジェンダー平等を実現するために
〜無意識の差別&偏見を自覚するところからはじめよう〜
ジェンダー平等を早く日本で実現したい。その一番の近道は一人ひとりが自分の中のジェンダー不平等に気づき、無意識の差別や偏見を自覚することからだとわたしは考えます。
しかしこれは言葉で言うほど容易なことではなく、無意識なことが多いので気づくには自分で意識を持つ努力が必要だと思います。
メディアの影響のおおきさ
特にメディアの影響は大きくテレビなどで使われる言葉が私たち市民にそれを植え付けていること。「新聞労連ジェンダー表現ガイドブック編集チーム」が作成した書籍「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」では、無意識の差別などについて掲載されていますので記事の中から一部抜粋して紹介します。
無意識の偏見と男尊女卑
- 夫はフルネーム、妻は名前のみ=田中太郎さん、妻の花子さん
- 「女性でも安心」=「女性でも安心、新車特集」スポーツや車の記事や広告。女性は運転やスポーツが苦手なもの。この表現は、「『女性』が劣っている」としていることになりかねない。(運転やスポーツは男女ではなく個々で違うもの)
- 実は家父長制度に支配された表現「本日入籍しました」「首相の〇〇夫人も出席」=初婚同士であればそれぞれが親の戸籍から抜けて夫婦の新戸籍が作られます。どちらかがどちらかの籍に「入籍」することではありません。
アンコンシャスバイヤス
無意識の偏見が現れた表現を一部紹介しました。内閣府が2021年9月に調査発表した「アンコンシャスバイヤス・性別による無意識の思い込み」という結果があります。
ジェンダー平等とアンコンシャスバイヤスについて、今年3月の議会、わたしの一般質問で取り上げました。
その議会の記事を掲載した「市議団ニュース」を4〜5月末まで駅や街頭などさまざまな機会を捉えて配ったところ6月には「同じ女性として応援している」「自分も大学でジェンダーの研究をしようと思っている」など声をかけられるようになりました。
本当に無意識の偏見に目を向けようとするなら、それは毎日送っている日常生活のなかにあります。日常から自分自身の心に目を向けアンコンシャスバイヤスに気づいていくことが大切なのではないでしょうか。