「性暴力被害者支援法案」成立を/7野党会派が共同提出
日本共産党、立憲民主党、国民民主党、無所属の会、日本維新の会、自由党、社民党の7野党・会派は11日、「性暴力被害者支援法案」を衆院に共同で提出しました。
2016年に共産党など当時の5野党は、被害者支援を一元的に行う「ワンストップ支援センター」の全国設置や国の財政措置などを盛り込んだ法案を共同提出しましたが、17年の衆院解散で廃案となっていました。
今回の法案には▽同センターの機能の充実▽被害直後からの支援の明確化▽性教育の推進・性暴力防止のための措置の検討――などを追加しました。
提出後の共同提出者の記者会見で、共産党の本村伸子議員は、ジャーナリストの伊藤詩織さんの性暴力被害の告発に触れ、「被害者が命をかけて現状を変えるために声を上げたことを国会が受け止めるべきだ。支援センターに対する国の予算は47都道府県で割ると(平均で)400万円未満で、申請していない自治体もあり、必要な支援ができていない。党派を超えて早急に成立させたい」と表明。立民の阿部知子議員は「性暴力問題の所在を明らかにし、総合的な対策につなげる法案だ」と強調しました。
(赤旗6月12日付より)
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総務常任委員会報告
選択的夫婦別姓の導入求める陳情に賛成
6日に行われた総務常任委員会では、陳情1件、条例改正1件、専決処分の承認1件が審議されました。
陳情は「選択的夫婦別姓の導入を求める意見書を国に提出することを求める陳情」。女性の改姓率が96%に及ぶこと、改姓に要する時間や手間のほか自己喪失感など精神的負担も大きいこと、事実婚を選択した場合には多くの社会的・法的不利益があることなどの現状に対し、「多様化する社会において適切な法的選択肢を用意することは国の責務」として蕨市議会から早期導入を求める意見書を提出することを求める内容です。また、男女共同参画社会基本法の中心的課題とされてきた経緯や、夫婦同姓は明治民法に始まる150年程前からの制度であり差別的な「家制度」が今日も様々な制度にも影響を残していること、国連女子差別撤廃委員会からも取り組みの遅れを指摘されていること、夫婦同姓を義務付けている国は日本だけであることなどの問題を指摘。「強制」ではなく「選択」できるよう改正されることが望ましいとしています。
委員会では、陳情者代表の高松久美子氏が意見陳述。「この陳情提出も戸籍姓でなければ認められない」と旧姓を通称使用している他の陳情者の思いを紹介するなど、対応は現状で十分とする見解に反論。改めて、同制度導入について必要性を強調しました。
この陳情に対して新生会は反対討論を行い「家族の絆を断ち切り、社会の最小単である家族を解体し個人にまで分解せしめるもの」「我が国の国柄」などと持論を展開。人権問題としての認識より、国の在り方や前時代的な「家制度」を優先する立場が示されたものと言えます。日本共産党は賛成討論を行い、陳情を支持する立場を示すとともに、「個人の尊重」「法の下の平等」「個人の尊厳・両性の平等」など憲法で保障された人権にかかわる問題と指摘し、蕨市議会として国に同制度実現を求めるべきと訴えました。また、公明党も討論し賛成を表明。採決では、無所属の議員も賛成し賛成多数、「本会議で採択すべきもの」とされました。
続いて審議された市民税条例の一部改正は、①給与所得控除や公的年金等控除を10万円引き下げ基礎控除額を同額引き上げる、②法で定められた計画に基づく設備投資の固定資産税を最初の3年間ゼロとするのが主な内容で、国の法改正・制定によるもの。また、専決処分は、法改正による市税条例の一部改正がその内容で、4月適用に急を要したための措置です。この2議案については、全委員が賛成しました。
環境福祉経済常任委員会
日本共産党・梶原秀明議員が委員長を務める、環境福祉経済常任委員会は7日に開催しました。
議案は2件
◯「蕨市放課後児童健全育成事業の設備及び運営委の基準に関する条例の一部を改正する条例」
と、
◯専決処分の「蕨市国民健康保険税条例の一部を改正する条例」です。
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部を改正する条例は、以下2点の改正。↓
①表現の変更
放課後児童支援員の基礎資格を学校教諭資格だったところ、特別支援学校の教員免許のみを有する人、臨時免許状を有する人等を含む内容でその表現の明確化をはかるものです。
②資格要件の拡大
高卒以上の者に限られていたものを学歴を問わず5年以上の実務経験を有し、市長が適当と認めた者と変更になりました。
国民健康保険税条例は、
地方税法施行令の一部改正に合わせ、国民健康保険税の軽減措置について、5割軽減及び2割軽減の対象となる世帯の軽減判定所得の基準額の引き上げを行うものです。影響世帯数と影響額は、5割軽減、約20世帯・30万円、2割軽減、約60世帯・25万円の計80世帯・55万円です。
ところで、わらびりんごはだんだん赤くなってきました