プロの生演奏を間近に感じる!
小学校アウトリーチコンサート
1月10日、足立区のアウトリーチ活動を勉強するため、武下議員と一緒に区内の小学校に視察に行きました。
アウトリーチとは
公的機関、公共的文化施設などが行う管轄地域への取組み(仕組み)を指し、公共ホール、アーティスト、実施現場(学校など)と連携をとりワークショップやミニコンサートなどを行う芸術文化普及活動の事を言います。
注意): 子どもたちの前で楽しく“お話や演奏をする事”が「アウトリーチである」と捉えている方が多いのですが、「アウトリーチ」とは、“取組み” や “仕組み” のことを指します。
足立区は
小学校1年生を対象に「アウトリーチコンサート」を、公益財団法人・足立区生涯学習振興公社が主催で行っています。
この日はトロンボーンとピアノによる演奏でした。
また演奏の他、楽器の紹介や校歌の共演(ピアノ伴奏で子どもたちが歌い、トロンボーンも入り演奏)を1クラスごと、3回に渡って行いました。(1限目〜3限まで)
演出は
まずはじめに音楽室の外からトロンボーンの軽快な音が聞こえます。
トロンボーン奏者が演奏しながら音楽室に登場しました。
子どもたちは一気に引き込まれジーッと見つめ、集中します。
そして、ピアノとトロンボーン奏者の自己紹介からはじまり、プログラムはボリバール/E.クックに続いて2曲。
次にトロンボーンの仕組みや「なぜ音がでるの?」「どこから出るの?」「どうやって出るの?」との謎解きを!子どもたちは大はしゃぎで手を挙げて「吹いて手を動かす!」など積極的に応えました。盛り上がったところで奏者が手づくりしたラッパ(ジョウゴ)&ホースにマウスピースをつけて吹くオリジナル楽器の体験では、たくさんの子どもたちが「やりたい!」と手をあげて、そして体験した子は音が出た時、満面の笑みが溢れ教室も笑顔でいっぱいになりました。
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加藤トロンボーン奏者自ら手作りのオリジナル楽器を持つ。ジョウゴのラッパにポースをつけてその先にマウスピース。子どもの体験はこれを使う。
ピアノの解体showでは、普段見られないピアノの中を見て、鍵盤を押したらどうやって音が出るのか、を 見てさわって体験することが出来ました。
そして、今さわったばかりのピアノが、流れるような手つきで奏でる音に会場はウットリと聴き入りました。
校歌では、ピアノの伴奏に合わせて歌い、途中からトロンボーンが入りクライマックスに。
とても感動するものでした。
ぜひとも、蕨市(特にわが母校)でもやってほしいと強く思いました!
最後は、クラシックを体験してほしいと、あえて「交響的断章」というみんなが知らない曲を。
驚くことに子どもの感想の中に「最後の曲がよかった!」という声があがりました。
アウトリーチ活動
この特徴はプロの音楽を間近で「聴く・見る・ふれる」ということ。本物の演奏に瞬く間に惹き込まれ、演奏者と子どもたちの距離が一気に縮まること。子どもたちからは「ピアノの解体showが良かった」「登場する時が気になった」など具体的で目と心とカラダで楽しむことができた感想が寄せられました。
わたしは、蕨市の子どもたちに体験させる事ができたら、なんて素晴らしいことか! と思いました。
プロの演奏に憧れと親しみを同時に持つ事が出来る。
ほんとうに感動です!
知る機会に恵まれたこと、感謝致します。
ご紹介いただきました蕨市のトロンボーン奏者・加藤直明さま(写真右)、そして感動のピアノ演奏とピアノ解体showを体験させてくれた白石光隆さま、ありがとうございました!