怒涛の4年
2015年に父が亡くなってから4年。
2015年1月10日、父がこの世からいなくなり、その年の7月20日、私は市議会議員になった。長女の誕生日だ。
2014年の冬、総選挙があった
もう亡くなる寸前の父は、どうしても自分の足で選挙に行くと言って、不在者投票もしないで社会福祉センターにて投票した。
まず、私が運転手で入口の目の前に車をとめる。妹と母が父の両脇を支えて、車から入口までの短い距離を3人で時間をかけて歩いた。
一歩一歩がとてもゆっくりで今にも倒れそう。
私は、父の背中を見ながら思った。
「ああ、死ぬ間際の人間でも、唯一出来る事が、投票なんだ」と。
でも その頃は、自分が議員になるなど想像もしていなかった。
市立病院で息を引き取ったあと、大量の血が口から溢れたことを覚えている。
今思うと、あの血が体内に流れている時でないと投票はできない。
血税とはよく言ったものだ。
片足どころか両足を墓場に突っ込み、もうすぐ溺れそうな そんな老人でも、唯一 人の役に立つことができる、それが投票だ。
大臣でも国会議員でも浮浪者でも、もうすぐ死にそうな老人でも、同じ一票。
究極の平等、それが選挙権。
あの父の背中を見た。
「娘よ、この社会でたくましく生きろ」
そんなメッセージを感じた。
そして4年。
私は2期目に挑戦。
たくましく生きていく。
みんなに好かれる人気者じゃない、
一人の人のために120%動ける
人の役に立つ
そんな人間に 私は、なる。